COLUMN ビジネスシンカー

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2021.06

アフターコロナ時代を生き抜く技術発想
プリンタとエンジン技術の関係とは・・・
技術の応用力を磨け!
あの技術はこう生かされた!

ボート技術から
プール事業を展開した
ヤマハ発動機

一般的傾向として自動車産業や二輪産業など、裾野が広く市場が大きい産業で培われた技術は、さまざまな分野に技術が応用されるようだ。

たとえばヤマハ発動機は、二輪のエンジン技術から漁船やボート、クルーズ船などの事業分野に進出しているが、ボートをつくる際に開発したFRP(繊維強化プラスチック)技術を応用して、学校のプール内槽をFRP化した「ヤマハ FRPプール」を販売している。学校のプールはコンクリートやステンレスが用いられるのが一般的だが、ヤマハは軽くて丈夫なFRPに注目し、1978年に25m用のFRPプールを発売。今では小中高校の約半数がヤマハのFRPプール となっている。さらにそのプール事業から遊園地などのウォータースライダーなども手掛けるようになった。

そのヤマハ発動機は、ヤマハが分社してできた会社だ。もともと楽器をつくっていた会社がなぜオートバイや船のエンジンなどをつくるようになったのだろうか。

実はヤマハは第二次世界大戦時代にその楽器製造技術を生かして戦闘機の木製プロペラをつくっていたのだ。戦後そのプロペラ技術と残した工作機械を使い「技術の平和利用」のために開発したのがオートバイだった。以後、ヤマハは音楽、二輪エンジンはヤマハ発動機がつくることとなり、そしてヤマハ発動機はエンジン技術を応用しボートや漁船、プレジャーボート、ヘリコプター、除雪機などを開発していった。

一方のヤマハは楽器づくりの他、電子音楽技術を取り入れ、独自音声合成技術「ボーカロイド」などの独自ソフトを開発し、今では学校の音楽授業にも取り入れられている。

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