COLUMN ビジネスシンカー

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2020.11

【new comer&考察】
えっ、こんなものまで!
イマドキのリサイクル事情ってスゴイ!

●入れ歯のリサイクルで、
世界の子どもたちを救う

今でこそ少ないが、昔のお金持ちは金歯を入れる人が多かった。今は......。昔ほどではないが、入れ歯は貴金属の宝庫だ。宝庫というと言い過ぎかもしれないが、かなりの量が含まれている。金や銀、バナジウムなど、レアメタルが部分入れ歯で平均5g入っているという。

ざっくりいうと1個当たり2,500円ほどの価値がある。しかしその多くが持ち主の死去とともに「死蔵」されたり、あるいは廃棄されることが多かった。このためこれをリサイクルしようという動きが2000年代から高まった。2006年にNPO法人、「日本入れ歯リサイクル協会」が設立され、そのリサイクルが進んでいる。同協会は各自治体にリサイクルボックスを設置するほか、協力する歯科医院にも置いてもらっている。同協会では貴金属精製会社に持ち込み、これを現金化し日本ユニセフ協会などに寄付している。現実的には1個あたりの精製コストは収益を上回るが、これを一度に大量に集めてコストダウンを図り、収益化している。

ユニセフによれば、1個あたり入れ歯の収入で、マラリアから身を守る蚊帳が4張、寒さから身を守る毛布7枚、勉強するためのノートと鉛筆を約46人分などが購入できるという。


入れ歯だけでなく、虫歯の詰め物や被せ物などに使われる金属も貴重な資源となる。歯はいろいろな意味で大切なのだ。

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