COLUMN ビジネスシンカー

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2020.09

【new comer&考察】
コロナにもめげず、否、コロナだからか
増えている進化系ビジネス!

もはや本屋は本を探しに行くところから、食事をしながら本を読む場所へ

進化系の一つの方向としてあるのが、別業種のコラボから生まれる新業態だ。最近ではコラボと呼ばず、「マリアージュ」という表現を使ったりする。

とくに顕著なのは書店。書店+カフェはだいぶ一般化しており、例えば、東京神田の書店街の老舗、「東京堂」は、店内に「Paper Back Cafe」が併設されており、購入した後そのままカフェでくつろぐことができる。また岩波ブックセンター跡地に誕生した神保町ブックセンター」も軽食が楽しめるカフェとワーキングスペースが用意されている。

東京・六本木にある「文喫」は、書店でありながら、入場料がかかる。しかも1,500円とかなり高額。そのかわり店内ではコーヒーが飲み放題で、気に入った本をゆっくり読める閲覧室、グループで打ち合わせなどができる研究室などのほか、軽食が摂れる喫茶室がある。

つまり1日をここで過ごし、仕事もできるのだ。また文喫は、いわゆるベストセラーなどはおかず、通常の書店では手に入りにくいレアな業界本や専門書、美術書などを中心に取り揃えている。ちょっとした調べ物なら、ここで完結してしまう。

東京・池袋の地下鉄直結のショッピングモール「Esola」にある「本と珈琲 梟書茶房」は、タイトルからイメージできるように同じブックカフェでもレトロな雰囲気を漂わせるスポットとして知られる。約1,000冊の本を自由に閲覧でき、タイムスリップした
ような空間でじっくりコーヒーや軽食とともに味わうことができる。

もはや書店の機能は単に本を買うだけでなく、買うまでの時間と空間を楽しむ存在に変わりつつあるようだ。となれば、書店に求められるのは居心地良い空間づくりで、「こんな空間でこんな本探しができる」ということがポイントになってくる。

東京・玉川の二子玉川ライズSCにある蔦屋家電には「SOLSO HOME Futako(ソルソホームフタコ)」がある。蔦屋家電の本棚とカフェ&バーの「GOODMEALSSHOP 二子玉川店」に隣接し、さまざまな観葉植物が天井から壁、テーブルや椅子などを取り囲み、自宅でくつろぐような体験ができる。

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