COLUMN ビジネスシンカー

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2021.09

混迷を深めるVUCAの時代だからこそ。 知っておきたい
「大人の義賊史」

オスマン帝国の進出で国が分割、
混乱し農民が自衛騎士団をつくる

こうした状況からハンガリーでは16世紀の段階で「ハイドゥク」という農民出身の自衛騎士が生まれていた。彼らはハンガリーからオーストリアや北イタリアなどへ移送される牛を、オスマン軍や封建領主の私設私兵などから守るために組織されたと言われている。それがオスマン軍の進出で国が分化し職を失って無法化していったのだ。

このほかオスマン軍の進出によって村を追われた村人自身もハイドゥク化していった。

ハイドゥクは周辺地域にも影響を与え、バルカン地域では「ハイドゥティ」、「ハイダック」などして広がっていく。これがその後各地に広がった義賊の原点だとされている。

ハンガリーのハイドゥクは、その後オスマン軍への抵抗などで活躍した後、17世紀には領主と妥協し、義賊としての役割を終えることになるが、ハイドゥティ、ハイダックの一部は堂々とオスマン軍と戦いながら農民や庶民を守ったと言われている。

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