COLUMN ビジネスシンカー

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2021.10

知っていれば、ビジネスが楽になる! 経営心理学の基本講座

モチベーションは
不満を解消しただけでは上がらない

一方やる気やモチベーションは、積極的な動機づけで高まるとは限らない。

アメリカのフレデリック・ハーズバーグという心理学者は、職務の満足のためにどの要素がモチベーションを高めるかを分析している。その結果、満足感に影響を与える因子として、モチベーションを高める「動機づけ要因」と、モチベーションに影響はしないものの、不満を低減させる「衛生要因」の2種類があるとした。

動機づけ要因には、報酬や昇進、達成、承認、責任などがあり、対して衛生要因には、会社の政策と経営、対人関係、給与、作業条件、監督といった要因がある。

その違いについてハーズバーグは、「衛生条件が悪いと体調が悪化するが、それが改善されたからと言って積極的に健康を増強させるものではない」と説明している。

満足と不満足は通常は1つの直線上にあるように思えるが、ハーズバーグは別々の2つの軸上での心理として捉えたのだ。不満足の反対は満足がない状態であって、決して満足した状態ではないということである。つまり人を動機づけるためには不満足を解消するだけでは足りず、満足という感情を促すことが不可欠なのだ。

ややこしい説明になるが、少なくとも不満を解消しただけではモチベーションアップにはつながらない、ということは覚えておいたほうがいいようだ。

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