COLUMN ビジネスシンカー

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2021.10

知っていれば、ビジネスが楽になる! 経営心理学の基本講座

ホランドのタイプ別職業分類

一方アメリカのジョン.L.ホランドという心理学者は、自分の興味や性格、能力、価値観などに基づく職業選択理論を構築、これの基づいたパーソナリティ検査を考案している。

ホランドは職業選択を1つのパーソナリティ表現とみている。ホランドによれば、個人のパーソナリティは興味の対象によって①現実型、②研究型、③芸術型、④社会型、⑤企業型、⑥慣習型の6つのタイプに分類され、これらのタイプにあった職業選択をすると仕事が楽しく、能力を発揮できるとしている。

具体的な分類は以下のようになる。

①現実型―機械や物を対象とする具体的で実際的な仕事や活動に対する好みや関心が強い。対人的活動を回避する傾向もある。

 対象職業→機械管理、生産技術、熟練技能、動植物管理、機械装置、運転関連など

②研究型―研究や調査のような、研究的探索的な仕事や活動に対する好みや関心が強い。ものごとをじっくり追求する傾向があり、人の折衝は苦手。

 対象職業→医学、生理学、物理学、数理、統計学、工学、社会調査研究、情報処理関係など

③芸術型―音楽、美術、文芸などに興味関心が高く、非組織的で変化のある環境を好む。奔放で型にはまらない行動をする傾向がある。感受性が豊かで創造性や直感力がある反面、事務的販売的仕事は不得手。

 対象職業→美術、彫刻、文芸、舞踏、音楽、演劇、演出、広告、編集、報道、デザイン、法務など

④社会型―人に接したり、奉仕したりする仕事や活動に対する好みや関心が強い。良好な人間関係を維持できるが技術的、科学的学習能力が弱い傾向がある。

 対象職業→行政サービス、個人サービス、教育、医療保険、福祉関係

⑤企業型―企画や組織運営、経営などのような仕事や活動に対する好みや関心が強い。能弁だが自信家で攻撃的な傾向がある。

 対象職業→経営管理、販売、営業、財務、広報、企画、政治関係など

⑥慣習型―定まった方式や規則に従って行動するような仕事に対する好みや関心が強い。役割や計画をきちんと遂行し、定まった方式や規則に従って行動する反面、創造力や柔軟性に欠ける面がある。

 対象職業→一般事務、経理事務、医療事務、文書管理、保管関係など

自分の適性が分って、その仕事に就いたことはその人にとってハッピーだ。しかし企業から見ると、それはあくまでスタート地点であり、そこからその人がどれだけ成長できるかが企業の成長を占う。

逆に、好きで適性な仕事だから放っておいても伸びるとは限らない。自分には向いていない、誰もが嫌がるような仕事を頑張っていくうちにその仕事が好きになったり、他の人が持てないようなスキルや能力がつく場合もある。

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