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混迷の時代に最強の強運生活をつくる – 知っておきたい縁起の法則と開運術

 COVID-19のパンデミック。ロシアのウクライナ侵攻。世界各国で相次ぐ右翼政権の誕生。止まることのない円安―。VUCAと言われて久しい時代だが、それにしてもこの数年は混迷度が増している。
 こういった時代は、いかに優れた経営者であっても、いくら緻密に事業計画を立てようとも、その通りにいくとは限らない。経営、そして人生には「運」が関わってくる。だからこそ、どんなときでも運を味方に付けておきたいものだ。邪気を払い運気を呼び込んでおけば、地獄のような厳しい状況でも仏のような人に出会って、危機を脱出する事もあり得る。悪い時には悪いなりの回避方法が出て来るものだ。
 もちろん、運気が上がっている、ついていると思っていれば、それだけで仕事に安心して取り組むことができる。
 311の震災後、レジリエンス(復元力、強靱化)という言葉が話題になったが、まさに今の経営に求められているのは、レジリエンス。ちょっとやそっとの落ち込みやマイナスにはめげないレジリエンスな経営力をつけるためにも、縁起物や開運のしきたりなどは正しく学んで、身につけておきたい。

1. 招き猫は、2匹セットで置く

 縁起物というと何を思い浮かべるだろうか。まず代表的なのは招き猫。福を招く猫、商売繁盛の縁起物として、商売をやられている方に絶大な支持を得ており、とくに小売店などの店内でよく見かける。
 その招き猫には、右手(向かって左)を上げた猫と左手を上げた猫の2種類あることはご存知だろうか。右手を上げた猫は金運を招き、左手を上げた猫は、人、すなわち人脈を招くとされている。よって招き猫は右手と左手を上げた2匹セットが良く、上げた手が外側に来るのが鉄則だ。もし逆に並べていたとしたら、せっかくの運気を逃すことになりかねない。
 また猫の色でも意味が違ってくる。基本は白・黒・茶の三毛猫。これが最も縁起がいいとされているが、ほかに黒、赤、黄、青、緑、金などもあり、その効果が違ってくると言われている。
 黒は厄除けの効果があるとされ、赤は病除け、黄は縁結び、青は安全、緑は合格、金は満願成就の効果があるとされている。

2. 熊手は小さいものからはじめる

 招き猫と同じくらい、よく見かけるのが熊手だ。開運・商売繁盛の縁起物の代表だ。熊手は物をかき寄せる道具ということで、「福を掃き込む」「運をかっ込む」という縁起を担いでいる。とくに関東では11月から12月にかけて行われる神社の酉の市で販売されている。
 熊手は毎年買い続けることで福をもたらしてくれる。もう1つ大事なことは毎年大きなものにしていくことだ。それゆえ買い始める時は、小さいものからはじめるのがいいとされている。



 飾る場所は、神棚、玄関などが一般的で、玄関に飾る場合は北向きを避ける。熊手が大きすぎて神棚に入りきらない時は、天井に近い壁に棚などをつけて飾るとよいだろう。また熊手を買う時には、値切るのが通例で、値切った分はお店の人の心づけとして渡すのが粋な買い方だ。

3. 達磨は年初に願いを込めて片目を入れ、1年間無事過ごせたらもう片方を入れる

 招き猫、熊手に並ぶ、縁起物の代表が達磨だ。
 合格祈願や当選祈願などで使われるが、もともとは年の始めに家族の安全や健康を祈願するものだった。当選祈願同様に、1年の始まりに片目を入れて、年の終わりにその無事が成就したら感謝の気持ちを込めて、もう片方の目を入れるのがそのやり方。最初左目を入れてから右目を入れる。選挙は逆で右目を入れてから左目を入れる。
 赤い達磨が良く知られるところだが、招き猫同様、色違いがあり、赤は魔除けを意味し、白い達磨は、財運と人間関係の上昇に効果があるとされ、北に置く。黒い達磨は、出世運がアップするとされ、東に置くと良いとされている。また緑の達磨は健康運上昇に良いとされ、南に置く。黄色の達磨は金運アップに効果があるとされ、西に置く。ちなみに達磨は日本へは中国から伝わったが、最初に伝来した時は黄色だった。
 ほかにもさまざまな縁起物があるが、ここでは良く知られる縁起物の由来と使い方、意外な縁起物について紹介していこう。

4. 金魚は「金余」。お金を余らすほどもたらす魚

 金魚はその名の通り、金の魚。古くから金運をもたらす魚として知られてきた。金魚は中国では金余(金余り)に近い発音であることから、金を呼ぶ縁起のいい魚として認知されている。また手ぬぐいや浴衣など金魚柄の入ったものを身につけるだけでも運は上がると言われている。

5. おみくじを結ぶ時は利き手の反対側で結ぶ

 商売に熱心な人は、神社やお寺に熱心にお参りする人もいるだろう。そこでゲン担ぎにおみくじを引く人も少なくないと思う。おみくじは大吉、中吉、末吉など吉のついた札が出ればラッキーだが、凶が出てしまうこともある。凶や大凶が出てしまった場合はどうすればいいのだろう?
 凶、大凶が出た場合の対応は2つある。1つは吉が出るまで引き続けること。もう1つは凶の出たおみくじを境内に結びつけるやり方だ。結ぶという考えは、凶という考えを吉に転じてほしい、という考えからきたもの。
 おみくじは引いた時の状況から判断するものなので、凶が出た時はむしろ運気の底だと考えれば、未来は明るくなるし、そこに書かれている注意点に気をつけていれば、事態の悪化を防ぐことができる。そもそもおみくじは神様からのメッセージなので、吉でも凶でもありがたく受け止めるべきなのだ。
 またおみくじを結ぶ場合は、利き手と反対の手で結ぶのが作法。これは難しいことをして目的を達成するという修行の意味から来ているようだ。

6. お守りは1年ごとに新しいものに

 お守りはもっとも身近な縁起物。いくら信心深くないという人でも、何らかのお守りを持っているのではないだろうか?
 お守りは八百万の神様の力をおすそ分けしたもの。それだけいろいろな種類がある。ちなみに神社でお守りをいただくことを、「授与される」と言う。お守りを「買う」というと神様に失礼にあたるので注意しよう。またお守りは毎年新たに授与してもらう。1年間、無事守っていただいたお守りは神社に納める。納め先は授与された神社が基本だが、遠い場合は、違う神社に納めてもよい。正月の注連縄の焚き上げの時などに一緒に納めてもいいだろう。
 商売繁盛のお守りとして知られるのは東京の花園神社の「熊手守り」、静岡県小國神社の「打出の小槌」、大阪の住吉神社の初辰の日に授与していただける「初辰さんみのり参り」などが有名だ。また強運をつけるには、三峯神社の「気のお守り」、大和神社の「一位御守」、天津神明宮の「運気向上守」などがある。

7. 商売繁盛のために設計された信楽焼の狸

 店などでは、店先に信楽焼の狸の置物を置いているところがある。信楽焼のたぬきは商売繁盛、金運の縁起物としてよく知られている。愛嬌のある顔から、あまり想像できないかもしれないが、この狸、縁起物としては実によく作られている。商売をやってる方ならぜひ置いておきたい縁起物の1つだ。



 左手には徳利を持っているが、これは「徳を得る」意味。また徳利に書かれた「八」は末広がりの幸運を意味している。左手の大福帳は「人を信用して商売をする」という意味で、頭にかぶった笠は「厄除け」を意味している。目は「世の中をよく見るように」と大きく見開き、でっぷりとしたお腹は「度量の大きさ」を表している。そして大きな尻尾は、「浮かれることなく、しっかり地について商売をするように」という戒めを込めているのだ。そして股に下がった大きな”もの”は、金運を意味している。そして「たぬき」は「他抜き」という音と重なり、他を抜く、出世の意味が込められている。

8. ふくろうは苦労知らずの合格成就

 一方ふくろうは、「不苦労」「福郎」などとも表し、昔から幸せを呼ぶ鳥として知られる。またふくろうが夜行性であることから、深夜まで頑張る受験生の合格祈願のお守りとして受験生の机の上に置かれることも多い。大きく見開いた目は遠くまで見通せるとされて、未来を切り拓く力があるとも言われている。

9. 冬のすずめ

 すずめは日本人にもっとも馴染み深い鳥のひとつだ。すずめは冬になると羽毛が寒さに耐えるためにふわふわとボリュームアップする。そのため体全体がふっくらとして見える。このことから冬のすずめを「ふくらすずめ」といい、「福来」の字を当て、昔からありがたがってきた。ふくらすずめは、根付やキーホルダーとして日頃から持ち歩くと運気が上がっていく。

10. 箒は安産の守り神

 箒には神様が宿っているというとびっくりするかもしれない。箒にはハハキガミ(箒神)という神様がいて、なんと安産の守り神なのだ。昔は赤ん坊が生まれる部屋に箒を立てて、お酒をそなえたり、また新品の箒で妊婦のお腹をなでたりする習慣があり、いまでもこうした伝統を守っているところは少なくない。箒はいろいろなものを集めるという役割から、赤ん坊の魂をしっかり集めて離さないようにするという意味が込められているのだ。

11. ビジネスの場にもっと柿を

 秋の味覚として知られる柿だが、最近は洋風のフルーツが増えて、めっきり口にする機会が少なくなったような気がする。実は柿は縁起物として知る人ぞ知る存在だ。柿の文字は「じ」とも読み、事業に繋がるとしてビジネスの場で重宝される果物なのだ。経営会議や事業の立ち上げ、会社の宴会などで柿を食べると事業が成功すると言われている。いまは季節感もなくなり、野菜や果物が年中出回っているようだが、もともと野菜や果物は旬ものを食べると健康になり、縁起が良いとされてきた。この機会に旬の日本の果物に目を向けるのもいいかもしれない。

12. お祝事の定番赤飯をもっと身近に

 おめでたい席では赤飯が配られることは多い。一昔は何かお祝い事があるたびに赤飯を炊いて祝ったものだが、最近はコンビニや惣菜屋さんで買い求める人も多いのではないだろうか。赤飯の赤は福を呼ぶとされ、赤飯の小豆は、「豆(まめ)に暮らせるように」という願いが込められている。また使われる餅米も正月の鏡餅など縁起物として広く使われる米で、まさに身近な縁起物の代表だ。事業を安定的に成長させたいのであれば、まめに赤飯を炊いて家族で楽しむだけでなく、折々に振る舞うといいだろう。最近では社員の誕生日をお祝いする会社も増えているようだが、縁起を担ぐという点では赤飯を職場で振る舞うのがいいかもしれない。

13. 日本古来の文様はそれぞれ縁起を込めた意味がある

 ビジネスでは取引相手に季節の挨拶として贈り物をすることが多いが、その時どんな模様の包み紙や風呂敷で包んでいるだろうか。あるいはふだん使っている手拭いや茶碗は絵柄や文様を気にして購入しているだろうか。日本では古来よりさまざまな文様があるが、それぞれ意味があり、とくに縁起がいいとされる文様が決まっているのだ。
 たとえば、風呂敷で見られる「唐草」。よく泥棒を描いた漫画などが使う定番風呂敷のイメージだが、これはどんどん伸びる蔦のように子孫繁栄を表している。泥棒とセットにして覚えていたとしたら、文様も浮かばれない。
 またふすまや反物、手拭いなどの文様としてよく使われているのが「青海波(せいがいは)」だ。これには大海原に広がる青い波のように幸せが広がるという想いが込められている。
 このほか日本の文様には縁起のいいものがたくさんあり、覚えておくといい。



◆矢絣(やがすり)——魔除け。また矢を射れば、戻ってこないことから婚礼に使われた。
◆観世水(かんぜみず)——厄除け。穢れを清める。
◆七宝(しっぽう)——七宝とは、仏教の経典に書かれている、金、銀、瑠璃、珊瑚、瑪瑙(めのう)、玻璃(はり)、千年生きるとされるシャコガイの7つ。円がたくさん重なることから円満。絶えることのない円の連鎖から永遠の発展。また子孫繁栄。不老長寿
◆鱗(うろこ)——不老長寿。
◆松——松竹梅の松。古代から神が依付く木(神木)として扱われた。常緑から不老長寿。
◆竹——成長が速いことから、成長祈願。とくに子どもの成長。
◆梅——”うめ”→”産め”から安産。好文木の意味(学問の木)から、学業成就。
◆梅鉢(うめばち)——寒い冬に花を咲かせる梅の強さから、力強さ。
◆扇——末広がりから、繁栄、発展。
◆麻の葉——成長が速いことから、子どもの成長。子孫繁栄。産着によく使われた。
◆亀甲——長寿。子孫繁栄。
◆狸ちらし——他抜き→から何事も人様を追い抜く。
◆茄子ちらし——何事も成すということから、物事の成就。

 普段使う給湯室の湯のみや茶碗なども、意識して文様を取り込むと運気がアップするかもしれない。

14. 水引で結んで留めると運気もアップ

 贈答品には水引もよく使われる。結婚のお祝いや不幸があった時のお悔やみでは水引は不可欠。水引の結び方にはいくつかあり、意味がある。2つの輪が重なるように結んであるのは「あわじ結び」という結び方で、もっとも一般的だ。2つの輪が引っ張れば引っ張るほど強く結ばれるということで、結婚の際には「末永く結ばれるように」との思いが込められている。お悔やみの時には「(これからも)末永いお付き合いを」という気持ちを込め、残された方や御霊をいたわる。



 これとは別に「結び切り」という方式もある。これは輪をつくらず、いわゆる固結びと言われるように硬く結びきってしまう形。これは結婚では「一度結ぶと解けない」という意味となり、お悔やみでは「二度と繰り返さないように」という意味となる。
 水引の本数は基本的には5本で、大切な品、大事な人の場合にはその本数を7本、9本と奇数ごとに増やし、気持ちを表していた。色は慶事が紅白。弔事には白と黒。また結婚や長寿のお祝いなど、大変喜ばしい場合では金銀が使われる。ビジネスでも社長就任披露や50周年記念など、大変おめでたい席では金銀の水引を使うとよいだろう。



 もともと紅白の水引は縁起物なので、ちょっとしたプレゼントなどを包んだりする際にも使ってみると運気が上がる可能性は大。「福」を増やす場を積極的に広げていきたいものだ。

15. 霊力ピカ一の富士山のパワーをいただく

 富士山は日本でも最も知られている山で、霊力もピカ一だ。写真や絵を貼ってるだけでもご利益があると言われている。なかでも「赤富士」は幸運を招く効果が大とされている。朝焼けの富士山の写真や絵を東の部屋に飾るとご利益があるとされている。また太陽が富士の頂上と重なった時に見える「ダイヤモンド富士」もご利益パワーが強いとされている。ほかにも富士山の頂上から見える富士山自身の影が見える「影富士」、湖に映った「逆さ富士」などもとくに縁起のいい富士山として知られている。

16. 財布の中で飼いたい「銭亀」

 銭亀とは、ペットのゼニガメではなく、甲羅の形が寛永通宝の一文銭に似てることから名付けられた金運のお守りのこと。大きさは1円玉より小さく、小銭入れや財布に入れておくとお金が貯まるとされる。神社などで初穂料を納めて授与していただくといいだろう。また亀は長寿のシンボルでもあり、入れておくと長寿のお守りとしても効果があるとされる。

17. 末広がりの扇子を持ってビジネスに臨もう

 暑い時にぱっと取り出せる扇子は、コンパクトなエコアイテムだが、末広がりの形をしていることから、昔から縁起物として知られてきた。室町時代には祝儀に扇子を贈るという風習が生まれている。縁起のいい柄や家紋を入れるなどしてふだんから持ち歩くようにすると運気も上がっていく。

18. 凧でビジネスも上昇機運に

 正月に揚げる凧。子どもだけでなく大人の愉しみの1つだが、風を受けて勢い良く揚がるさまは、運気上昇、売り上げアップなどにつながり、縁起物として捉えられてきた。とくに商売繁盛の縁起アイテムとして家や店に飾ったりすることも多いようだ。また地方では凧揚げを正月以外でも行ったりしている。

19. 流れ星より簡単!?三日月に願いを

 願いを叶える方法は昔からいろいろあるが、天体系では流れ星が有名だ。流れ星が消えるまでに願い事をいうと叶うとされているが、実際の流れ星はあっという間に消えてしまうので至難の業。もし空に願い事をするなら三日月がいいだろう。月は昔から人間の生活と切っても切れない関係だが、三日月は、各地に信仰もあるほどパワーは知れわたっている。また三日月は魔除けの効果があるとされ、三日月を拝むと幸福が得られるとされている。
 三日月にはこんなまじないもある。三日月を見て最初にあった人とキスをすると願い事が叶うとされているのだ。と言っていきなり道行く人にキスをねだっては、犯罪になるのでくれぐれもご注意を。

20. お金を増やしたいなら、効果抜群の「大根まじない」を

 大根は昔から日本の食卓にかかせないものだ。霊験あらたかな神社やお寺の供物としても奉納されたりしている。地方によっては大根のお焚きや、大根を奉納する大根祭などを行う神社もある。そんな大根には金運を上げる強力なまじないがある。まず買ったばかりの大根1本。それに新品の包丁、新品の彫刻刀、新品の筆、新品の赤い絵の具を用意する。
 大根を1センチくらいに輪切りにして、水気を拭き取って、新品の筆で赤い絵の具を塗る。これを水気が無くなるまで乾燥させ、真ん中に「金」の文字を彫刻刀で彫る。
 これを枕の下に敷き、寝る前にお金のことを祈りながら、眠る。枕やシーツに色が付く場合は、袋に入れても構わない。これを毎晩続けていると入ってくるお金がどんどん増えていき、無駄遣いが減っていくとされる。
 ここでのポイントはすべて新品を使うこと。残った大根は食べてはいけない。またこのまじないに使った包丁や彫刻刀などは引き続き日常で使ってもいけない。使った道具はすべて土に埋めるか、川に流すこと。これで大金持ちになった人もいるとか。なんとも強力なおまじないなので、一度ぜひ試す価値はある。

21. お正月飾りには依代を忘れずに!

 たとえ正月を海外で過ごす人でも、お正月がくると正月用の飾り付けをする人は多いだろう。日本人にとって正月は1年のうちでやはり特別な思いがあると思う。正月は歳神様を迎える大事な時。お迎えにあたっては、しっかりと正月飾りを飾って、いっぱい運を呼び込みたいものだ。
 正月飾りは、家の中と外でそれぞれ飾るものが決まっている。家の中には歳神様が宿る「鏡餅」、そして邪気を避ける「破魔矢」、幸運をかっ込む「熊手」を飾る。破魔矢と熊手はできるだけ高い、神棚のそばなどがいいだろう。外には邪気を寄せつけない「注連飾り」、豊作祈願の紅白の「餅花」、そして「門松」。
 ここで欠かせないのは、「依代(よりしろ)と呼ばれる神様への目印。通常は門松がその役目を果たす。マンションなどではスペースの関係もあって注連飾りは飾るものの、門松を飾らない家もあるだろう。事情は分かるが、これでは歳神様に自分の居場所を伝えることができず、せっかく正月飾りをバッチリ整えても、素通りされることにもなりかねない。よって「神様どうぞお越しください」という願いを込めて依代を飾ってほしい。

22. トイレの神様は金運以外でも効果抜群

 だいぶ前に「トイレの神様」という歌が流行った。おばあさん思いの女の子が、なくなったおばあさんを偲びながら、その教えを噛みしめて、失恋や失敗を乗り越え前に向かっていく内容だ。
 トイレを掃除すると金運が上がるとはよく言われる。トイレが綺麗な会社は業績がいいとも言われており、実際そう指摘するコンサルタントも少なくない。これは理由があって、トイレを掃除するのは、自分の仕事ではないという他力本願な社員が多いからというもの。またこうした理由からトイレの状況は金融機関の査定基準にも入っている。ちなみに雨の日の傘立てが自社の社員でふさがっているような会社も融資を渋ることがあるようだ。
 昔からトイレには厠神(かわやがみ)という神様がいるとされる。地域によってその正体はさまざまで、祀られ方もいろいろだが、綺麗に保っておくことは共通だ。トイレを使った後は必ず蓋を閉めておく。厠神のご利益も、金運だけでなく、安産、無病息災など多岐にわたっている。
 もう1つトイレに貼っておく御札がある。これは「烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)」という神様の御札で、富山県の高岡山瑞龍寺、静岡県の秋葉総本殿・可睡斎、同じく静岡県の金龍山・明徳寺、東京都の曹洞宗・海雲寺、天台宗泰叡山・瀧泉寺、奈良県の金峯山修験本宗総本山・金峯山寺、香川県の我拝師山求聞持院・出釈迦寺でいただくことができる。
 いただいた御札はトイレのドアか壁に貼っておくが、用をたす時に目の上に来るように貼る。

23. 賽銭に一手間かけて

 神社にお参りに行く際の参道の歩き方や、二礼二拍手一礼などは弁えている人は多いと思うが、お賽銭はどうしているだろう。財布からそのまま賽銭箱にという人も少なくないと思う。賽銭はそのままお金を裸で投げ入れるのではなく、和紙で包んで「おひねり」の形で入れるとご利益が増す。
 もともとおひねりは、神様への供物として洗って乾かした米を和紙に包んだものをいう。昔は米はお金と同じ役割を持っていたので、それが価値の変わらない賽銭に変わっていったのだ。それに和紙で包むとなんとなく粋な感じにも見えてくる。

24. 毎月の開運食

 お正月に食べるおせちには、さまざまな招福のしかけ、いわれが詰まっている。おせちに限らず、日本人はその月々に健康や商売繁盛、子孫繁栄など祈念した”開運食”を食べてきた。開運食を日常生活に取り入れて、運気アップを図るだけでなく、月折々の”クールな”日本の食文化を楽しむきっかけとしてもいいかもしれない。次のようなものが開運食として知られている。

1月——おせち。雑煮。御屠蘇(おとそ)。御屠蘇は邪気を祓い、人魂を蘇らせるという意味がある。雑煮には家内安全の意味。


2月——福豆(豆まきに使う豆。歳の数だけ食べる)。福茶(歳の数の豆にお茶を注いだもの)。

3月—草餅。貝料理。菱餅。ひなあられ。魔除けの効果があると言われるよもぎを使った草餅は、邪気を祓う効能があるとされる。またよもぎをかばんなどに入れて歩くと疲れにくいともいわれる。貝料理は3月3日が磯遊びの解禁日であることから、その日貝を採って供えた名残り。また蛤は貝殻がピタリ合うことから貞操を意味している。

4月——甘茶。8日。釈迦の誕生日に飲むと無病息災、眼病予防にいいとされる。

5月——柏餅。ちまき。柏は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、血統が続くという縁起。

6月——梅酒。五穀豊穣を願って最初の梅で酒をつくったことから。

7月——うなぎ。うなぎはビタミン豊富で夏バテ対策にもってこい。昔から「う」のつくものはスタミナ負けをしないと言われてきた。うなぎは、江戸の蘭学者、平賀源内が土用の丑の日はうなぎの日と宣伝したことから広まった。

8月——そうめん。夏野菜。長いそうめんは、長寿を意味する。その土地の恵みである夏野菜を添える。

9月——月見団子。秋の七草。里芋。里芋は子孫繁栄の縁起物。月見は秋の収穫物を供えて実りに感謝する行事。秋の収穫物を添える。

10月——粟。豆。十五夜の1月後も月見をするのが昔からの習わし。この頃に旬を迎える穀物・野菜を供える。

11月——雑穀。11月23日の勤労感謝の日に食べるとなお良い。もともと稲の収穫を祝った行事が勤労感謝の日に移ったもの。

12月——かぼちゃ。れんこん。こんにゃく。にんじん。年越し蕎麦。冬は根菜類の栄養がアップ。滋養にもよい。かぼちゃは食べると風邪を引かない。れんこん、にんじん、こんにゃくなど「ん」のつくものは幸運を呼ぶとされている。

 いかがだろう。縁起物に頼るのは商売の王道ではないという人もいるだろう。しかしこうした縁起物に囲まれていると、自分のモチベーションが上がってくるものだし、いままで気にしていなかった小さなことに気づきが生まれてくる。神は細部に宿るではないが、小さいところでの丁寧な取り組みや気づきが大きなトラブルを回避するものだ。
 ぜひビジネスの場、生活の場に縁起物を揃え、自身の能力を思う存分発揮してもらいたいと思う。


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