COLUMN ビジネスシンカー

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2018.09

チャンスを活かす!ピンチを切り抜ける! 大人が知っておきたい「ビジネスの法則」

⑧「ハインリッヒの法則」

災害防止の原点1:29:300ビジネスに失敗はつきものだ

 大失敗や大事故は避けなくてはならない。だが世の中に起こる大事故はだいたいが起こるべくして起きている。それはこのハインリッヒの法則が導いている。ハインリッヒの法則は、保険会社に勤めていたアメリカのハーバート・ハインリッヒが、発見した法則だ。

 ハインリッヒは膨大な事故の事例を検証していくうちに、誰かが重症を負うような大事故が1つ発生する前には、29の軽微な事故が起こっており、その前には300の傷害を伴わない「ヒヤリ・ハット」の事故が起きていることを見出したのだ。その比率から1:29:300の法則とも呼ばれている。このハインリッヒの法則は、建設現場や工場など危険を伴う現場に浸透し、ヒヤリ・ハット段階での災害防止策の運動が、各所で展開されるようになった。とくにゼネコンやメーカーの生産現場ではその比率、1、29、300を足し合わせた「330運動」として、安全マニュアルに記されている。

 ここで重要なことは、こうしたヒヤリ・ハットが従業員の意識や属性によるものだと断じてはいけないことだ。「うっかり!」や「ひやり!」があるととかくその本人を「たるんでいる」「しっかりしろ」などと叱咤するケースがあるようだが、ハインリッヒが指摘しているように、「単に労働者の行動のみに焦点をあててはいけない」ということだ。

 大事なことは職場での安全点検の徹底など、適切な指導を行うことで、事故が起きやすい環境を変えていくことにある。

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