COLUMN ビジネスシンカー

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2018.07

“きっちり”し過ぎて損をしていないか? ビジネスは<だらしな系>のほうがうまくいく?

いろいろある <だらしな系>

 二人がいう<だらしな系>とは、机の上が常に散らかっていたり、新聞や衣類が散らかっていたりする部屋だったり、時間にルーズだったり、衣類のコーディネートがばらばらだったり、着方もシャツが出ていたり、シューズのかかとを踏んだままだったりする人のこと。

 ふつうの人がふつうに想像できる、いわゆる「だらしない人」だ。

 二人はこんな風に定義している。

 「大雑把に言えば、システムを構成する要素が散乱していたり、入り混じっていたり、多様であったりするときに、要するに誰が見てもまとまりがないと感じるときは<だらしない>ということになる」。きっちり系はその逆ということになる。

 一口に<だらしな系>といってもさまざまだ。二人はだらしな系を次のように分けている。

◆散らかり系 ―多くのものが本来あるべき場所になく散乱している。部屋のあちこちに散らかった衣類とか。雑然としている職場のデスクとか。
◆ごちゃまぜ系 ―多くのものが無造作に並ぶか、本来あるべき場所で混在している。コンピュータのデスクトップ上に表示された各種のファイルや、買ってきた順に棚に突っ込まれたCDや本など。
◆時間にルーズ系 仕事やイベントの予定があいまいだったり、まったく組まれていなかったり、優先順位が決められていなかったりする。アバウトな計画しか立てず、いきあたりばったりの旅行とか。
◆場当たり系 手順や作業内容プロセスが前もって決まっていない。目の前の仕事をただ黙々と片付けるだけの社員とか。その日の仕入れでメニューを考える料理人とか。
◆一貫性なし系 ―プロセスや手順が頻繁に変わる。思いつきで仕事のやり方を変えるきまぐれな上司とか。
◆ノイズ混濁系 ―プロセスや情報がときとして有害な外的影響にさらされる。上司の顔色をうかがって業績に手を加える営業マンとか。
◆境界があいまい系 ―カテゴリー化の方法がまったく定まっていなかったり、しばしば無視されたりする。どこまでが自分の責任範囲かはっきりしない仕事とか。
◆注意力散漫系 ―焦点が定まらず、行ったり来たりする。いくつもの仕事に同時に手を出すが、どれも中途半端に終わる人とか。
◆予測不能系 ―やりすぎや型破りのために予測がつかない。決められたルールを無視して自分勝手にふるまう人とか。

 どのタイプも思わず「そうだそうだ、いるいる!困ったもんだ」と膝を打ってしまいそうだ。しかし、こういっただらしな系の人々はきっちり系にはない効用をもたらすと二人の賢人は言うのである。

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