COLUMN ビジネスシンカー

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2018.07

“きっちり”し過ぎて損をしていないか? ビジネスは<だらしな系>のほうがうまくいく?

だらしな系の効用とは?

 このように改めてだらしな系について考えると、さまざまなメリットが見えてくる。

 実際どのようなメリットがあるのだろう。

 エイブラハムソンとフリードマンはだらしな系のメリットとして次のようなことを挙げている。

◆柔軟性 ―だらしな系は素早く、劇的に多様に、より少ない労力で状況に対応し、変化することができる。これに対してきっちり系は需要の変化や予期せぬ出来事、新たな情報に対して融通が利かず、対応が遅れがち。
◆何でも取り込む懐の深さ ―だらしな系は異質なものを簡単に内側に取り込むことができる。きっちり系は内に含めるものの量や種類を制限する。有益なものや不可欠なものを排除してしまうことがある。
◆共鳴性 ―だらしな系は環境や情報と馴染み、そこから有益な影響を受けられる。きっちり系は外部からの影響を遮断して、決して相容れることがない。
◆創造力 ―だらしな系はさまざまな要素に触れることで、変化を促し、問題を顕在化させ、新たな解決策を導きだしてくれる。きっちり系は不測の事態や未知の存在が現れると即座に排除しようとする。
◆たくましさ ―柔軟性や懐の深さをもっているだらしな系は、大きく異なる要素でも内側に取り込めるため、攻撃や妨害や模倣に対する抵抗力がある。きっちり系は、堅牢さ盤石さをもっているようだが、強さと脆さを併せ持っている。たやすく破壊されたり、失敗したり、混乱したり、模倣されたりする。
◆効果的 ―だらしな系は明確な戦略がないので、いろいろな戦い方を組み入れることができて、結果として最大の効果を得やすい。いわば急がば回れ的な効果を発揮する。比較的少ない労力で目標を達成することができる。また労力の一部をアウトソーシングできる。きっちり系のシステムを維持するには、常に大きな労力がいる。

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